漫歩マンの 4巡目 夫婦で遍路 2008年1月11日 1番〜6番
2008年、4回目のお遍路は夫婦で巡拝する。
おっ家内は脚力なし、阪急交通社のバスによる区切りツアーから始まる。
先ずは1月11日、第1番霊山寺から・・・。

それにしても・・・、「お遍路」「お四国」って一体なんだろう? 「お四国」は何回マロを誘うのか? いつまでマロを呼ぶのか?
何回廻れば「信仰心」が起きるのか? 「悟り」には達することが出来るのか? いつまでたっても未熟なマロに「熟」という言葉にたどり着くことはあるのか?
人生の幸せ目指して「お遍路」を続ける・・・。

さあ明日はお遍路、というとき3巡目でお友達になった愛媛県の小6の女の子からお手紙が来た。
いままで2〜3度手紙のやり取りをしたことがあるが、今回は「いま、学校でお遍路の研究をしているので次のことに答えて欲しい」と
・お遍路を思い立ったきっかけは?とか
・1日何キロくらい歩きますか?とか
・お遍路で何が楽しかったですか?苦しかったですか?とかいろんなことを尋ねられた。
喜んでお返事したが、時期が時期だけに何か因縁を感じた。

5:30 起床。
8:10 ギリギリになんばパークスに到着するとバスは既に待っている。添乗さんほか皆さんに謝り、39名の客を乗せてすぐスタート。
添乗さんは福島さん、アシスタントは山田さん、先達さんは須磨寺の若槻さんという。若槻先達さんは今回19回目という。

阪神高速を西進し舞子から明石海峡大橋を渡る。
10:45 鳴門海峡を渡るとすぐに霊山寺に着く。
霊山寺では先ず一番に遍路用品の売り場に連れて行かれ、各自用品購入。

そのあとで住職の法話、全員の記念撮影。

1番・霊山寺山門

多宝塔
12:00 第2番、極楽寺。
この寺は長命杉が有名。弘法大師お手植えという。

2番・極楽寺山門

長命杉
12:40 第3番、金泉寺。
弘法大師巡錫中、地元の民が水不足を訴え、大師が井戸を掘ると黄金色の霊水が湧き出たことから、金泉寺と名付けられた。現在でも水が湧き出ていてこの水を飲むと長寿に、そして井戸に顔が映れば3年は死ぬことはないと言われている。
また寺の裏には弁慶が持ち上げたという岩石が今も残っている。

3番・金泉寺山門

霊水の井戸
13:15 第4番、大日寺。
この寺の本堂から大師堂には回廊でつながっていてその左側には西国33箇所の木造観音像が安置されている。
雨の中この回廊のおかげで濡れずに済んだ。
本尊の大日如来像は弘法大師が刻んだということで大日寺の寺名になった。

4番・大日寺鐘楼門
13:45 第5番、地蔵寺。
別名「羅漢さん」ともいうと。本堂裏の石段を登った奥の院に羅漢堂がある。
境内には樹齢800年の大銀杏があり、また水琴窟も有名。

5番・地蔵寺山門

樹齢800年の大銀杏
14:15 第6番、安楽寺。
ここの宿坊に前回泊めてもらったが、長寿湯がありラジウム鉱石や薬草を浴槽に入れたお風呂が疲れを癒してくれた。

6番・安楽寺山門

お大師さんの身代わり松
14:40 本日はここ6番安楽寺までで納め。
20:10 自宅帰着。

阪急交通社からはバスの中でお茶のペットボトル、立派なお昼弁当、その上うどんのお土産付きで旅行代金、3000円。
これで商売になるの?と思うくらい。添乗さん、先達さんありがとう。
夫婦で遍路 2008年2月15日 7番〜11番
2008年2月15日、夫婦で始めたバス遍路は今回2回目で巡拝するお寺は霊山寺から十楽寺・熊谷寺・法輪寺・切幡寺・藤井寺の6ケ寺。
8:10、ギリギリになんばパークスに着くとバスが3台並んでいた。他の2台は逆打ちらしい。
5:10 起床。
7:30 近鉄生駒駅発。
これで時間はあると思っていたがギリギリだった。次回は7:22発の快速に乗ろう。
8:15 バス、スタート。
運転手は垣内さん、添乗さんは松本君アシスタントは田中さん、先達は川田さん。
川田さんは10年かけて4回巡拝したと言っていた。4回廻ると先達の公認資格がもらえるらしい。
川田さんのお話はなんだか詰まっていてイマイチだ。まだ経験が浅いと見た。
9:20 淡路ハイウェイオアシスにてトイレ休憩。
お遍路のバスが沢山並んでいる。逆打ちが18台あるとか言っている。
10:20 鳴門パーキングエリアにて弁当積み込み。
10:30

10:45
霊山寺。

当初の予定では本日、7番から11番への順打ちとなっていたが、都合で11番から7番への逆打ちにするという。
11:20

11:50
藤井寺。

山門を入ると右手に藤棚、5月には見頃だろう。


藤井寺山門

本堂左手焼山寺への遍路道

天井画が有名

天井画雲竜
過去2回この登り口から焼山寺へ歩いて挑戦している。なつかしい。みんなが般若経を唱えている間思い出に耽り遍路道への写真を撮った。
また、本堂の天井には30畳ほどの広さ一面に龍の絵が描かれている。

藤井寺を打ち終えてバスに乗るとそれぞれの席に弁当が置かれている。
12:05

13:25
切幡寺。

藤井寺からのバスの中で「次の切幡寺は333段の石段がある。シンドイと思う人にはタクシーを利用することも出来ます」と希望者を募る。往復600円、希望者は5人いた。
おっ家内も乗りたそうに言うが、無理に歩かせる。
バスを降りてダラダラ坂を10分ほど登っていくと出来立てのホヤホヤの山門。昨年の秋に出来たようだ。

新しい山門

H15.10.27歩き遍路のときの山門

是より333段

大塔への石段にサル

梅?桃?

はたきり観音

山門をくぐるといよいよ333段の石段、上のほうに登ると33段の女坂、42段の男坂。その石段には沢山の1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨が。
登りつめるとようやく本堂。
本堂の左手にはさらに石段があり大塔がある。大塔から下界を見ると阿波の街が箱庭のように見える。
その石段にはサルが餌を探していた。境内には梅(桃?)の花が。

切幡寺の名の由来は弘法大師がこの地を訪ねたとき一軒の家で機を織っている若い娘がいた。手甲や脚半が破れたため布を求めた大師に娘は今織っている布を惜しげもなく切って差し上げた。大師が「お礼に何か欲しいものはないか」と聞くと、娘は亡き父母のために観音さんを彫って欲しいと頼んだ。大師は一夜で千手観音を刻む娘を得度させると娘は即身成仏して千手観音に変身したという。
13:45

14:05
法輪寺。

ここの本尊は88ケ所の中で唯一の涅槃釈迦如来とのこと。

法輪寺本堂

健脚祈願のワラジ
14:15

14:45
熊谷寺。

1687年に建立されたという仁王門は13mの高さという。
歩いての遍路のときはこの山門を通ったが、今日はバスのため通らず眺めるだけ。

豪壮な山門

熊谷寺本堂

大師堂は改築中

お寺の前の弁天さん
本堂で納経を済ませると次は大師堂だが、大師堂は現在改築中で仮の大師堂へ。
その前には小池があり弁才天が祭られている。安産に霊験がある神様だとか。
15:00

15:30
十楽寺。

バスで10分ほどで十楽寺に着く。
人間には生や死、病、老いなど八つの苦しみがあるというが、その苦しみを除き、十の輝く楽しみが得られるようにとのことからその名がついたという。
山門が中国風で良く目立つ。

中国風の鐘楼門
本日はこれで打ち納め。
後は一路帰途に着く。
帰途のバスの中ではビデオを流していた。

たしか、「今を生きる」という演題で大宰府・篠ぐり霊場1番札所・南蔵院住職・林覚乗氏がお話していた。
この人、大宰府の天満宮の神主さんと幼友達だとか。寺と神社がお友達と言っていた。
貴乃花と小児性白血病の9歳の女の子との約束、ブレーキの効かないバスを22歳の青年が身を挺して止めた話、知恵遅れの少女の一番大切な10円硬貨の話、等々いくつかの感銘を受ける内容だった。
20:00 自宅着。

旅行代金4,980円。                  
夫婦で遍路 2008年3月7日 12番〜16番
2008年3月7日、夫婦で始めたバス遍路は今回3回目。
今日は12番焼山寺・13番大日寺・14番常楽寺・15番国分寺・16番観音寺の5ケ寺。
5:30 起床。
7:12 生駒駅、快速急行に乗車。

今日は時間的にゆとりを持ったお蔭でスタートまでの待ち時間の間、先達さんとチョット話が出来た。

先達さんは「田尾」さんという。
香川県善通寺市の出身で現在は奈良県の田原本・常徳寺住職、お寺の檀家は6軒で貧乏寺だと。
電通を58歳で早期定年退職、高野山大学で学び平成19年9月卒業したそうだ。
で、旅行社の先達で趣味を楽しんでいるんだとか。
8:15 なんばパークスを乗客40人乗せてバスはスタート。

いつものように淡路パーキングエリアでトイレ休憩してから焼山寺へ向かう。

その間、先達の話で「右入左退」という言葉があった。
お寺の山門に入るときは右足から入りなさい、また山門に仁王さんが居られたら右の仁王さんにご挨拶をしなさいと。
お寺の山門を出るときは左足から出なさい、仁王さんに挨拶は左の仁王さんに挨拶をし、左肩のチリを払うようにとのこと。
チリはいろんな参拝者の業を払う意味があるとのこと。


11:45
バスは徳島市を通過し吉野川の支流鮎喰川沿いに神山町を通り、細い山道を鍋岩まで行く。鍋岩からはもうバスは行けない。マイクロバス2台に乗り換えて20分。
標高938mの焼山寺に着く。
昨年は3月6日にここを歩いた。
今年は参道の脇には雪が残っている。
本堂は昔の古いままだが、大師堂は来る3月12日が落慶法要の日だとかで中に入るべき弘法大師のお姿が拝観できた。

駐車場からの参道

仁王門・阿像

仁王門・吽像

焼山寺本堂

落慶前の大師堂

仮住まい中の弘法大師

この焼山寺は遍路の元祖と言われる衛門三郎にまつわる話が残っており、この話は
http://mannpomann.finito.fc2.com/matanikki-1.htm
↑のページに載せたのでここでは省略する。

次の13番大日寺へは来た道を取って返す。
13:45 13番大日寺。目の前には一宮、大日寺はもともと一宮の別当寺だったそうな。
この寺の本尊は行基の刻んだ十一面観音であり、弘法大師の刻んだ大日如来は脇仏になっているとのこと。

本堂の左前の柱にはかつての横綱・大鵬の千社札が貼ってあった。

大日寺山門

本堂の柱に大鵬の千社札が

大日寺前の一宮

大日寺住職の奥さんは韓国出身の人だとか。駐車場の横にはその奥さんが教えているとか言う「韓国舞踊研究所」があった。
14:25 14番常楽寺。
本尊は弘法大師が刻んだ弥勒菩薩だそうで、四国霊場のなかで弥勒菩薩が本尊というのはここ常楽寺のみだそうである。

この寺の境内は自然のままの「流水岩」が有名で歩きにくい。
境内のあららぎの巨木の間にはあららぎ大師が。

常楽寺

流水岩

あららぎ大師
15:05 常楽寺から数百メートルのお隣に国分寺。
国分寺という名前のお寺はこの四国霊場に四つもある。
国分寺は聖武天皇の詔勅で国家鎮護の目的で四国のみならず全国各地に建てられている。

寺の本尊は薬師如来だが、納経所で烏枢沙魔明王のお札(500円)を呉れるというので大勢がもらいに行っていた。
トイレに貼ると霊験があるという。

国分寺山門

国分寺本堂
15:50 国分寺からバスで少し行くと観音寺。
昨年の3月7日にこの寺に来たときは本道が改築中だった。
今日は立派な本堂が見られた。

納経所では1500円で白衣の襟に光明真言の文字を書き込んでいただける。何人かが書いてもらっていた。

観音寺山門

改築された本堂

山門の下では歩き遍路が一人座り込んで托鉢していた。
16:30 観音寺を打ち終えると今日の予定はおしまい。
20:30
自宅着。

旅行代金6,980円。
夫婦で遍路 2008年4月18日 17番〜22番
2008年4月19日 21番・23番〜27番
2008年4月20日 28番〜36番
2008年4月18日 17番〜22番
2008年4月18日、夫婦で始めた遍路は今回4巡目をマイカーで。
本四架橋10周年を記念してETC搭載車に対し6月末まで通行料割引がある。
本州から四国に渡れば往復およそ20000円要るところを13000円で往復でき、その上3日間以内なら四国の高速が乗り放題!
これはいい!ってことでとりあえず2泊3日でいけるところを廻ろうと・・・。

後で分かったことだが今般のお遍路写真は印字した日付が1日づれていた。(19日と印字されていればこれは18日のこと)
7:25 生駒は雨。荒れている中、うっとうしいなあと言いながら自宅をスタート。
中国道の吹田から高速道に乗る。

生駒では大荒れの天気も、淡路島まで来るとすばらしい天気。
10:30 淡路島・西淡三原ICで一旦高速道を降りて天武天皇の孫・淳仁天皇陵を訪ねた。

なぜ淡路島なのか?
普通は都のそばに祀られているが、この天皇は時の孝謙太政天皇と道鏡禅師との怪しげな関係の頃、淡路島に流されここで崩じた。

淳仁天皇陵

淳仁天皇陵
11:40
四国に渡り鳴門ICで降り、藍住の町で“藍の館”を見学。

藍の館
12:10 17番井戸寺着。今回の巡拝はこの寺から始まる。
この寺の女住職のこうるさいこと。
誰もいないのに「鐘を叩いたら中央をよけて経を読め」「線香は堂内に持って入るな」等々。

天武天皇の勅願により創建された。
本堂脇に“面影の井戸”がある、この地の住民から水不足を訴えられた大師が地面を杖で突くとそこから清水が湧き出たという。
井戸をのぞいて顔が映ればその人の寿命が3年延びるという。
マロも覗いたら映っていたので先ずは安心。

井戸寺山門

井戸寺本堂

井戸

井戸内部
13:50 徳島の井戸寺からは小松島市を走り、18番 恩山寺に着く。
昔は女人禁制だったそうな。
大師に会いに来た母公でも会うことは許されなかった。大師は母のために17日間の秘法を行い母を堂内に入れ孝行したという。

境内にはシャクナゲが満開だ。

恩山寺

シャクナゲ
14:20 恩山寺から19番立江寺までは同じ小松島市内ですぐ近い。

立江寺、黒髪堂
境内に入ると近所のオバサンが手作りのミニゾウリを接待してくれた。
家内はカバンにぶら下げた。

本堂横には“黒髪堂”がある。
その昔悪行を働いた女性がこの寺に来て本堂で参拝したとき突然黒髪が鉦の緒に絡みついて離れなくなったという話が残る。
15:20 20番鶴林寺着。
立江寺からチョッと怖い山道を走る。
寺は標高550mの高さ。一に焼山、二にお鶴、三に太龍といわれる遍路ころがしの二番手だ。
幸い今日は“車”。“歩き”の人は大変だ。

鶴林寺

鶴林寺
鶴林寺を打ち終えると次は太龍寺を目指す。

焼山寺も鶴林寺も山門付近まで車でいけたが、太龍寺は車で行っても途中までであと1km以上歩かねばならない。
マロにとってはどうってことはないが、なんせ今回は軟弱女房連れ、ロープウェイに乗ることにする。

16:00 太龍寺へのロープウェイ乗り場に着くと「今日は運行を停止しました」と。
低気圧の影響で大風が吹いている。
動かなければ仕方がないと、乗り場前の“ホテル鷲の里”に今晩の宿泊を予約して平等寺へ行く。

16:30 22番平等寺着。
2回目の歩き遍路のとき太龍寺からこの寺に向かって歩いているとき野良犬と一緒に歩いたのが懐かしい。
“歩き”の初回にこの寺の隣にある旅館・山茶花で泊まった。

平等寺

平等寺の手水鉢
17:15 平等寺からもう一度ロープウェイ乗り場前のホテル鷲の里に帰る。
宿には3組の夫婦と3人の歩き。ビールを飲みながらの食事は皆と話がはずむ。
今日の車走行距離は約280km。歩行歩数は約12000歩。
2008年4月19日 21番・23番〜27番
5:30 起床。

昨夜は8時頃にはもう寝ていた。
神宮球場で阪神がヤクルトに勝っているようなテレビ放送をしているが、睡魔が強くてそれどころではない。
ホテルの外はビュンビュンと強烈な風も吹いているようだが、それもあまり・・・とにかく眠い。

あまりにも風が強いのでロープウェイが動くかどうか心配。何度も駅まで様子を見に行くが従業員は姿が見えず、営業開始時間まではシャッターが開かれない。
ホテルの人に聞いても「むずかしいですねえ」と。
昨日のように突然ロープウェイが動かなくなったら、ツアーの団体さんはどうするのかな?

7:20
ロープウェイは動いた。

101人乗りの大きなやつだ。始発点から山頂まで2775m、途中2本の支柱がある。
風が強烈に強いため支柱のそばではまるで止まっている位にスピードが落とされる。
下を見ると那賀川、遠くには剣山系・紀伊水道が見下ろせる。
乗っている時間は約15分。

ロープウェイの終点には標高476mと表示されていた。
この舎心山は標高が600mあるので寺はその中腹にある。

那賀川が流れる
7:45 21番太龍寺着。
ロープウェイ山頂駅からお寺までは少し階段があるが、すぐ近くだ。

太龍寺石段

天井絵

参拝を終え、境内から往復30分ほど足を延ばすとかなりの坂の末、舎心が嶽に着く。

舎心が嶽への道の右側には四国88ケ所の1番から88番までの寺の本尊が祭られていた。

舎心が嶽への道
8:30
8:45
下りケーブル発車。
車スタート。22番の平等寺は昨日打ち終えているので薬王寺を目指す。
9:30 23番薬王寺着。
このお寺も短いとはいえ急な石段を登る。この石段、33段の女厄坂・42段の男厄坂・61段の還暦厄坂となったいておっ家内はフーフー。
司馬遼太郎の「空海の風景」、吉川英治の「鳴門秘帖」の舞台になったので石碑が建てられていた。

薬王寺

司馬遼太郎の石碑

天井絵

薬王寺の目の前は日和佐海岸、海岸を散策しうみがめ博物館でウミガメを見る。
ウミガメの産卵は5月末から8月にかけてだそうだ。

日和佐海岸

ウミガメ

薬王寺日和佐海岸では海草を採っている人がいた。カンテンらしい。
薬王寺からは55号線で最御崎寺 を目指すが途中、鯖大師と宍喰温泉に立ち寄る。

宍喰温泉では三田から来たという夫婦連れのキャンピングカーがあった。
中古の外車で150万円で手に入れたが修理費にも同額くらい要った、と。
燃費は1リットルで3Kmしか走らないとぼやく。

どこまで行くの?と聞いたらここで一泊だといっていた。

憧れのキャンピングカー
12:45
土佐の国・修業道場の24番最御崎寺着。室戸岬の突端にある。

歩きなら延べ3日かかりヘトヘトになるところだが車ならあっという間だ。

駐車場から亜熱帯植物林の中を歩くと本堂。

薬王寺山門

薬王寺の前の洞窟は青年大師が「目の前に広がるのは空と海だけだ」と名を空海と改めたという。
海岸は遊歩道になっており海を見ながら散策するのは楽しい。

海岸の遊歩道

海岸の奇岩
13:30
チョッと遅い昼食を近くのホテル明星でとる。

そこにはNHKのエコカーが止まっていた。
走る先々でもらったてんぷら油をリサイクルしてディーゼル燃料を作りながら走っている。
4リットルの油が3.5リットルのディーゼル燃料になるそうだ。
1リットルで4Km走るとか。

また、車の屋根の上には風力発電の風車、ソーラーパネルが取り付けられていた。

2008年3月20日からBSテレビで毎日8時から四元奈生美の「街道てくてく旅」が放映されているが、その中継車だ。

「街道てくてく旅」は春編と秋編の2部構成で、春編が3月20日から6月6日まで。

エコロジア号
14:30
室戸の突端から土佐湾を少し走ると25番津照寺。

寺の前には海が迫っており路上駐車してスーパーの横の道が石段でこれまた急段。

本堂からは土佐湾が見渡せる。
15:10 津照寺からすぐ26番金剛頂寺。

55号線の海岸沿いから山手に入ると、歩きは直進、車は右方へ進めと標識。
車道はクネクネと曲がりくねった坂で運転が大変だ。

境内の片隅には「一粒万倍の釜」がある。
1円入れたら1万円になる。100円なら100万円だ。
マロが100円入れようかといったら「こういうものは欲張ったらだめ!1円がいいの!」と。

金剛頂寺から土佐湾の眺望

金剛頂寺

一粒万倍の釜
16:40
27番神峯寺。

この寺への坂道もやはり厳しい。
おっ家内はヘトヘトで「納経の時間に間に合わないといけないから先に行って」という。

境内はツツジが美しい。

神峯寺
神峯寺を終えるとまた55号線を走る。安芸市を走り香南市の黒潮ホテルにケータイで予約を入れる。
18:15 黒潮ホテル着。
このホテルは温泉で何回でも入れる。部屋は結構広いツインベッド。なかなかいいホテルだ。前回もここで泊まった。

本日の車走行距離:約280Km。歩行歩数:約23,000歩。
2008年4月20日 28番〜36番
7:10 黒潮ホテルをスタート。
7:40 28番大日寺。

大日寺
大日寺を過ぎ国分寺に向かっていると“後免”という地名のところで路面電車のレールが目に付いた。
8:15 29番国分寺。
この寺の境内にはボタンの花がいっぱい咲いている。全ての花が傘をさしている。

国分寺山門

ボタン

庭園
8:50
30番善楽寺。本堂が新しい。

善楽寺
9:30 31番五台山竹林寺。

竹林寺山門

五重塔
納経所で桂浜やはりまや橋の道を尋ねたら親切に道案内してくれた。納経所の人が優しいと気が休まる。

竹林寺の前は「牧野植物園」、入園料700円支払って小1時間見学。

牧野富太郎銅像

植物園の桜草

植物園
10:45
32番禅師峰寺着。

竹林寺から海に向かって走ると桂浜や竜馬記念館の案内板が目に入る。

禅師峰寺山門
11:45
33番雪渓寺。

禅師峰寺から走り、浦戸大橋を渡ると雪渓寺はすぐそこだ。
車ではこの大橋を渡るが歩きの場合は県営の渡船に乗る。前回歩き遍路で乗ったときは無料だった。

雪渓寺
13:20 34番種間寺。

弘法大師が唐の国から持ち帰った種を蒔いたことからこの名が付いたという。

種間寺

13:15
35番清滝寺。

種間寺から高速道の方に向かっていくと清滝寺。
この寺の納経所の前にある藤の花がきれいだった。

清滝寺
14:05





14:20
36番青龍寺。

本日の打ち止めとする。
清滝寺から再度海の方向に走り、宇佐の大橋を渡る。
このあたり、ホエールウオッチングが出来るそうだ。

この寺も駐車したら少し石段を登る。
参拝の子供たちが「ワーイ 171段あった」と苦しみを乗り越えた喜びを大きな声で叫んだ。

参拝後は橋を渡らず、陸道を須崎に向かいそこから高速道に乗り帰途に着いた。

四国から瀬戸大橋(9368m)を渡り、岡山から中国自動車道を帰る。
山陽道を帰ったほうが距離は短かった(失敗)。

青瀧寺石段
22:00 自宅帰着。

本日の走行距離:約480Km、歩行歩数:15,673歩。
夫婦で遍路 2009年8月1日(土) 37番
2009年8月2日(日) 38番〜43番
昨年、4月に17番から36番までマイカーで巡拝して以来のマイカー遍路。
今般はETC登載車に対し土日の優遇制度を利用してのお遍路。
6:50 朝早くに自宅をスタート。
中国道吹田から西宮北〜山陽道倉敷〜瀬戸自動車道〜高松自動車道〜高知自動車道を走る。

中国道では土曜日だというのに自動車は大渋滞。ETC割引+夏休みだからか。

宝塚を過ぎて岡山あたりまでの間強烈な雨が降ってきた。
バケツをひっくり返したような・・・という表現があるがそれ以上のひどさ。
ワイパーを1番早いスピードで動かしても前が見えない。
瀬戸自動車道を渡る頃にはすっかり止んだが、ラジオは大阪の雨のひどさをまだ放送していた。


瀬戸自動車道
14:45 37番岩本寺。
岩本寺は窪川町にあり、車は高速道終点の須崎東まで行けるのに(これは結果論)ナビの案内どおり伊野で降りてしまって随分時間の損失だった。
マロのナビは2001年に付けてそのままソフトの更新をしていないため、こんなことに・・・トホホ。

37番岩本寺山門

37番岩本寺本堂

このお寺の天井絵は有名。→参照http://mannpomann.finito.fc2.com/matanikki-2.htm
16:15 ゆったりと流れる四万十川のそばを走りる。

四万十川
17:50 足摺岬に到着。
5時を過ぎているので納経は出来ない。岬を散策したいが長時間の運転のため疲れがひどく一番に宿に飛び込む。
宿は「民宿・八扇」、前回の歩き遍路の時に泊めてもらった宿だ。

夕食の部屋に飾ってある額の調理師免許証によれば「畦地加代子 昭和9年7月24日生まれ」とあった。
豪華な夕食、堪能した。

民宿・八扇
20:00 夕食後部屋に帰りスコンと寝てしまう。
今日の車走行距離は約530km。歩行歩数は約5,300歩。                  
2009年8月2日(日) 38番〜43番
5:30 起床、宿のそばを散策。
天気はよさそうだ。
6:30

7:30
朝食後は足摺岬を散策し、38番金剛福寺に参拝。

ジョン万次郎

足摺岬灯台

足摺岬灯台

38番金剛福寺山門

38番金剛福寺本堂

さすが南国!周囲の森は殆んどが日本の木々なのになぜか南国情緒たっぷり!

灯台のそばの崖の上から下を見下ろすと飛び込んで命を投げ出す人の気持ちが分かるような気がする。
以前のお遍路のとき、あるお遍路さんが「家内の骨をここで散骨します」と言っていた言葉を思い出す。
9:00 39番延光寺。
足摺岬から四万十川まで引き返し、国道56号線を宿毛市まで走る。約1時間20分。

39番延光寺山門

39番延光寺本堂

本尊は薬師如来で専門は“目”、今の時代で言えば眼科医だ。
ここの井戸水で目を洗うとよく効くというのでマロも洗わせてもらう。
10:00 40番観自在寺。
愛媛県の最南端にあたる御荘町にある。

40番明石寺山門

40番明石寺本堂

寺と寺の間がウンザリするほど長いのはここまで。高知と愛媛はとにかく長い。
* 23番薬王寺〜24番最御崎寺 =約76Km。
* 37番岩本寺〜38番金剛福寺=約81Km。
* 38番金剛福寺〜39番延光寺=約73Km。
* 43番明石寺〜44番大宝寺=約69km。
11:45 観自在寺から国道56号線を宇和海岸に沿って北上すること1時間ちょっとで41番龍光寺。
山号に稲荷山と付くとおり神仏混交でお稲荷さんが祀られている。

道路から正面に見えるお稲荷さん

41番龍光寺本堂
12:25 龍光寺からすぐそばに42番仏木寺。

42番仏木寺山門

42番仏木寺正面の石段

さあ、次は43番へと車に乗ってアクセルをふかした途端に目の前に警官の「とまれ」の赤旗!
50Km制限の道で69Km出ていた。19Kmオーバー!罰金12000円!!くやしい!
仏さんには病気の治癒はお願いしていたが、スピード違反のお願いを忘れていた。
13:45 スピード違反で捉まってクシャクシャした気分で本日の打ち止め、43番明石寺通称「あげいしさん」。

43番明石寺

夫婦杉
14:00

22:30
43番を終えたら、あとは帰るのみ。
西予宇和インターから高速で松山自動車道〜高松自動車道〜神戸淡路鳴門自動車道〜阪神高速〜第二阪奈で帰ってきました。

とても大変疲れました。     おしまい。
本日の走行距離:約500Km通計1130Km、歩行歩数:10,706歩。

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